唯川 恵さん 今夜は心だけ抱いて 追記
唯川 恵さんの本文より。
大人の恋に必要なのはオブラートだ。隠すべきところをちゃんと隠せている間を恋と呼ぶ。
大人たちは、愛の言葉の代わりに、胸の奥にある引き出しを開け、その中にしまい込んでいたものを少しずつ見せてゆくものらしい。
四十七歳。いったい私はいつの間にこんなに年を取ってしまったのだろう。
以前、聞いたことがある。鏡に向かう時、人は無意識に一番綺麗な自分を映そうとするのだから、鏡を信用してはいけない。
本当にそうだ。今、目の前にあるこの無防備な顔こそ、他人の目に映る柊子なのだ。
若さが女にとってどれほど強力な武器になるか、この子はまだ知らないのだ。きっと、それこそが若さというものなのだろう.柊子だって若い頃には、自分の若さに価値があるなどとは考えてもいなかった。美羽もいつか失った時にわかる。若さがどんな意味を持つのか、そして、その時にはもう手遅れなのだということも。
『今になってわかるわ。子供を育てるって、ご飯を食べさせたりお風呂に入れたり、そんな日常のことだけじゃないのよね。そういうこととは別に何をしてあげられるのかっていうのが大切なんだわ』
デパートで服を試着した時に、
えー私ってこんなに細かった?この服が着やせして見える?この鏡が私を細く見せる?
と思ったことを思い出す(〃艸〃)ムフッ
60代の私からみたら、40代50代はまだまだ若い。ギャルよ、と思う。
私の60代の年齢は60も70も80も同じと思ってしまうが、70代以降の人たちか
らしたら60代を若いと思うのだろう。
元気に生きている今、60代を楽しまなきゃね。
唯川 恵さんの本は、とっても読みやすい。一日で読んだりする。
関心したり、やけに納得したり、(* ̄- ̄)ふ~ん、なるほどなぁ~と共感したり、過去も思い出して切なくなったり、私もこうすればよかったとあの時言えなかった事を怒ってみたり、と…
恋愛小説からほど遠い年齢になってしまったけれど……
唯川 恵さんの本を読んでいる時は若返っています• ∩(´∀`)∩ワァイ♪