唯川 恵さん 淳子のてっぺん
唯川 恵さん恋愛小説が多いイメージだったが、図書館で淳子のてっぺんを見つけた時は、えーこんな小説も書くのねぇと驚き借りて来ました。
女性として世界で初めて世界最高峰エベレストへの登頂を達成した、日本の登山家、田部井淳子さんをモデルにした本。 淳子のてっぺん。
「女性隊の登頂は不可能だ」と周囲に思われながらも、
「女性だけで海外遠征をする」を目標に見事女性初のエベレスト登頂を果たします。
パーティのメンバーはOLや主婦、教師などが在籍しており、女性特有の人間関係もクリアーし、『女の覚悟』が詰まった、一冊。
登山の知識がなくても楽しめる、おすすめの感動作品です。
『一歩一歩進めていれば本当にいつか頂上に着くのね』
『本当に大切なものは歳月をかけて熟成してゆく』
『夢って心の底から望めば叶えられるものなんですね』
黙々と降りていく。
『下りは登り以上に慎重にならなければならない。遭難の多くは下りで起きる』
『人間の身体は下りに不向きな構造になっている』
と本に書かれていた私の心に残る言葉を取り上げてみました。